140字でおさまんないこと

見たい人だけ見てくれ

2019-01-01から1年間の記事一覧

林檎の夢

目が覚めるとそこは教室だった。 朝の光が教室の中に降り注ぎ、いつもの騒がしいイメージからは程遠い静かな教室だった。お行儀良く並べられた机達は朝日を受けて薄い黄色の光を反射している。黒板はとても綺麗に掃除されていて新品同様の深い緑だ。年季の入…

「とてもじゃないけれど、私の口から言えたことではないわ。」 彼女の語り口はとても軽やかである。ふふ、と微笑をたたえる彼女。赤いワンピースのはしがゆうらりと揺れる……。 「なにも僕は明確な答えを求めて言っているんじゃあないよ……」 アラッ、そうなの…

7月に入ったので

繋がり、というのは人間にとってかけがえのない要素であるのにも関わらず、昨今はSNSの普及により繋がりたい放題だがその一つ一つは希薄なように思う。 繋がりには二種類あって、一つは欲望。あれが欲しい、これが欲しい、あの子が欲しい、あの子の心が欲し…

一体どういうものが求められてるのかな?とか考えると、求められてるのをするのが演劇なのかな?とも思う。私のやりたいことをやるのが多分一番いい。それが私にとっては舞台上での密なセックスだったり男性性女性性の冒涜だったりそれを前面に押し出した嫌…

ノリで書いた

歳を経るにつれて確固たるものというのがなくなって参りました!と、垂れた自分の腹を見て私は思います!毎日は淡々と過ぎ去るばかりでそこに思い入れなどありません!あるのはただの空虚ばかりです!私は一体何を信じて生きているのか?なんとなくという感…

ノンフィクションに限りなく近いフィクションな夢の話

小学校の給食のことを思い出していた。 私が唯一嫌いなメニューはコッペパンで、コッペパンが出る度に牛乳と一緒に食べてふやかしていた。そうするとコッペパンの無味感がずいぶんマシになるのだ。牛乳の大半がそれでなくなってしまうので、牛乳好きの私はた…

そこで彼は、如何にもだという態度で尤もだという顔付きで立派に姿勢を正して立っていたので、てっきり私は彼が先輩の言葉をすべて理解しているものと思い込み、質問をしてしまった。 「もしもし。実は私はさっきから先輩が喋っている言葉が全く分からないで…

可哀想なお蔵入りのやつ

彼女に言われた手順でことを進めた。 料理もしたことないから、何かの肉を切るとか初めてで、とても緊張した。家から持ってきた包丁は2丁。1丁を手に取る。どうしても手が震えてしまうのが嫌だった。彼女の喉あたりに包丁の先をあてがう。少し力を込めると、…

漫画どうやったら売れるだろう

この漫画もっといろんな人に読んで欲しい!ってよく思う。漫画大好き。そう思うから、安易に私が持ってるの貸すよ!って言っちゃうんだけど、それだと漫画家さんの財布に金が入らない……。というのが悩みだ……。私は漫画文化を愛しているから漫画家に金がはい…

笑いに関する考察

友人との会話。備忘録。 笑いとは一体なんのか。どうして生まれるのか。という考えには互いに直ぐに答えが出て、いわゆるギャップから笑いは生まれるという結論に達した。 例えばそれは一般常識との相違である。漫才が面白いのは基本的にここが大きいと私は…